砂糖の原料は「サトウキビ」と「テンサイ」の2種類がありますが、日本で比較的多い「サトウキビ」からの作り方を説明します。
「サトウキビ」から「原料糖」へ
収穫したサトウキビは、時間の経過とともに含まれる糖分が減っていくため長期の保管に適しません。
そこで、刈り取ったサトウキビは現地の工場ですぐに汁をしぼり、ろ過をした後、煮つめ濃縮し、結晶を作ります。これがサトウキビ畑のすぐ近くで作られる「原料糖」です。
「原料糖」から「お砂糖」へ
こうしてできた原料糖には、まだ不純物が多く残っているため、消費地近くの精製糖工場に船で運んで砂糖(精製糖)を作ります。
精製糖工場では衛生的に管理された環境で、届いた原料糖を溶かし、さまざまなろ過を繰り返して不純物を取り除き、無色で透明なほぼ純度100%の砂糖液を作ります。
この糖液を煮つめると糖液の中に砂糖の結晶ができてきます。それを遠心分離機で結晶と蜜に分けて、取り出した結晶を乾燥させて冷やします。
こうして上白糖やグラニュ糖などのお砂糖ができあがります。
「黒糖」は
一方、黒糖(黒砂糖)は、サトウキビから糖の汁をしぼり、ろ過した汁をそのまま煮つめた後、冷却し固めてできあがります。上白糖などに比べると、あっという間ですね。ミネラルが多く含まれ、コクのある甘さになります。
このように、砂糖の作り方は種類によって異なります。三温糖や氷砂糖の作り方は、またの機会にご紹介します。
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