「サトウキビ」と「テンサイ」の甘~い部分
砂糖が何からできているか、みなさんはご存じですか? 砂糖が「サトウキビ」や「テンサイ」という植物から作られることは、知っている方も多いかもしれません。
では、サトウキビやテンサイは、どの部分が甘くて、どうやって砂糖になるのでしょうか。
サトウキビは、主にタイやオーストラリア、沖縄、南西諸島などの温暖な気候のもとで作られるイネ科の植物です。成長すると、その背丈は3メートルを超えるほどに。
砂糖の原料になるのは、このサトウキビの「茎」の部分です。茎は、かたい皮で覆われた繊維状になっているのですが、この繊維にしみわたる甘い汁に、砂糖の成分「ショ糖」が含まれます。
一方、テンサイは、ホウレンソウと同じヒユ科ですが、「砂糖大根」と呼ばれるように、カブやダイコンのように根が大きく育つ植物。
こちらはロシアや北米、ヨーロッパの寒冷地のほか、日本では北海道で作られています。テンサイは、大きく育った根にショ糖がたっぷり蓄えられていて、根を温かい湯に浸し糖分を湯にしみ出させてとり出します。
このように、砂糖は、甘い部分が異なるふたつの農作物から作られています。
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