前回、世界で砂糖といえば『グラニュ糖』であるというお話を少ししました。
今回は、そんなグラニュ糖について詳しくお話をしていきます。
透明な砂糖をもとめて
そもそも砂糖は精製技術や原料の栽培方法が確立し、たくさん作ることが出来るようになるまで非常に貴重なものでした。
一般のほとんどの人は口にすることができず、高い栄養価やその特別な味わいから、多くの国で薬や特別な食べ物として扱われ、純白なほど貴重なものとして人々に求められてきました。
美しい砂糖を求め、人々は不純物を濾して純度の高い砂糖を作るべく情熱を燃やし、世界各地で透明度の高い砂糖を作るための製法が生み出されます。
そうして数百年の時をかけ確立された、ろ過技術と製法で作られている現代のグラニュ糖は、まさに人々が築き上げた努力の結晶なのです。
そのような歴史を経て、現在、日本国内で製造されているグラニュ糖は私たちがよく行くスーパーで購入することができるものでさえ、ショ糖の純度99.9%と驚異的な数値を誇っています。
これは、世界的に見ても最高レベルの品質(純度が高く透明)であり、グラニュ糖づくりにおいても、日本のものづくりの丁寧さが見えてきます。
純粋だからこそのグラニュ糖の魅力
ご存知かもしれませんが、グラニュ糖が白く見えるのは、雪が白く見えるのと同じように、結晶の表面で光が乱反射しているためです。
そのような高い透明さを持つグラニュ糖は、純白のケーキをデコレーションする生クリーム作りや、ジャムやソースの色味を損ねること無く作るのにも適しています。
また、味にクセがなく甘みだけをプラスすることができますので、季節の果物を使ったお菓子作りなど素材の味を活かした料理にぴったりです。
食への関心が高く、お砂糖を用途によって使い分ける日本人の家庭で、グラニュ糖は素材を引き立たせるための縁の下の力持ちとして、上白糖とはまた違ったシーンで活躍しています。
皆さんもお料理で砂糖を使うときは是非、グラニュ糖と上白糖を使い分けてその違いを楽しまれてみてはいかがでしょうか。
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