腸内環境の肌への影響

2023.09.04 知識情報

腸内環境の肌への影響

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なんとなく健康のために腸活している方も多いと思われますが、腸内環境を良好に保つことで美容効果も期待できることをご存知でしょうか?
今回は、腸内環境と肌についてお話いたします。



腸内環境を整えると?


食べ物などによって変化する腸内環境は、ビフィズス菌などの善玉菌が多い状況では便通の改善だけでなく、全身にさまざまな良い影響をもたらしてくれます。


メカニズムをおさらいすると、腸内のビフィズス菌は酢酸やプロピオン酸などの「短鎖脂肪酸」を生成します。


この「短鎖脂肪酸」によって腸のぜん動運動が活発になり、排便回数が増えるなど、おなかの調子が良好になっていきます。
そして同時に、「短鎖脂肪酸」により腸内が弱酸性に傾くことで悪玉菌の活動が抑えられ、また、カルシウムなどミネラルの吸収が促進されます。



それでは腸内環境と肌の調子は?


便秘になると肌の調子も悪くなると感じることはありませんか。


植物性の乳酸菌摂取による排便回数とニキビとの関係の実験が行われています。乳酸菌を摂取するグループとしないグループで5週間にわたる実験の結果、乳酸菌摂取によって腸内環境の改善によると思われる排便回数の増加と、ニキビの減少が実証されました。
(参考文献『健康の9割は腸内環境で決まる』松生恒夫著 PHP新書)


これは腸内環境が良くなり弱酸性に傾くことで悪玉菌の活動が抑えられ、それらが出す有害物質が減って、体内でその分解や解毒の処理が減ったため肌へも良い影響が出ていると考えられています。


良好な腸内環境を維持することで結果的に肌にも良い影響があると言えるのですね。


※ 乳酸菌:糖から発酵によって乳酸をつくる微生物の総称。ビフィズス菌
     も乳酸菌の一種。



ビフィズス菌を増して腸内環境を良くしたい!


ビフィズス菌を増やすにはどうしたらいいでしょうか?


簡単な方法はビフィズス菌を含む食品や医薬品をそのまま食べる・摂ることです。

通常、胃などの消化器官でビフィズス菌は死滅してしまうため腸まで届きません。そのため、カプセル入りなど加工してあるものがよいと思われます。
それらの体外から摂った菌は体内で定着しないと言われていますので摂り続けることも重要です。


腸内環境の肌への影響_挿入画像1_乳酸菌の錠剤の画像.jpg


それとは別にビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖を含む食品を食べることもおすすめです。


口に入れた食べ物は、唾液や胃液などに含まれる消化酵素によって分解されて消化・吸収されます。しかしオリゴ糖は人間の消化酵素では、ほとんど分解されず、そのためほぼ吸収もされません。 そうしてオリゴ糖は大腸内に住んでいるビフィズス菌のエサとなりビフィズス菌を増やすのです。


オリゴ糖の甘味料なら飲み物や料理にも使えるものも多く、普段の生活にそのままとり入れやすいと思います。
また、一日当りのコストパフォーマンスも優れていますし、トクホを取得しているものであれば国が科学的に効果や安全性を検証していますので安心です。


ビフィズス菌入りのヨーグルトにオリゴ糖甘味料をかけると相乗効果でさらに良さそうですね。


腸内環境の肌への影響_挿入画像2_ヨーグルトの画像.jpg


近年、腸内環境を整えることで身体にさまざまな良い変化が起こることが分かってきました。

健康的で美しい肌のためにも「腸活」を実践されてみてはいかがでしょうか。