「オリゴ糖」って何だろう?

2019.11.11 知識情報

「オリゴ糖」って何だろう?

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「オリゴ糖」と聞くと、みなさんはどんなイメージが湧きますか?「おなかによさそう」というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか。
今回は、みなさんが知っているようで知らない「オリゴ糖」についてご紹介します。


「糖」は体のエネルギー源

オリゴ糖についてお話しする前に、「糖」についてふれておきましょう。糖というと砂糖やハチミツといった甘いものが浮かびがちですが、ごはんやイモに含まれる「でんぷん」も糖の仲間です。
糖は、体の中で分解されるときにエネルギーが生まれ、そのエネルギーで私たちの脳や体を動かすため、私たちの体のエネルギー源として欠かせないものです。

そして、ひと口に糖といっても、果物に含まれる「果糖」や脳のエネルギー源として知られる「ブドウ糖」などさまざまな種類があり、「オリゴ糖」もそのひとつです。

オリゴ糖の「オリゴ」はギリシャ語で「少ない」という意味なのですが、なぜこのような名前がついているのでしょうか。
これには、糖の数が関係しています。糖は、1個の糖から成り立つ「単糖」、単糖が2~10個結合した「オリゴ糖」、それより多くの単糖が結合した「多糖類」と分類することができます。
オリゴ糖は、少ない数の単糖が結合していることからこの名前がついています。

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オリゴ糖には、砂糖の成分「ショ糖」や牛乳に含まれる「乳糖」のように、消化酵素によって分解されて体のエネルギー源になる「消化性」のオリゴ糖と、消化されずに大腸まで届く「難消化性」のオリゴ糖があります。
一般的に「おなかの調子を整える」オリゴ糖は、難消化性のオリゴ糖のことを言います。


ビフィズス菌を増やすオリゴ糖

「ビフィズス菌」は腸内環境を整える働きがある善玉菌として広く知られていますが、このビフィズス菌を増やすための良きパートナーこそがオリゴ糖です。
これが発見されたのは1950年代、母乳を飲んでいる赤ちゃんと粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんの"おなかの調子"の違いがきっかけでした。

「母乳を飲んでいる赤ちゃんの腸内には、粉ミルクを飲んでいる赤ちゃんの腸内よりも、ビフィズス菌がたくさんいる」――この理由を研究したところ、母乳には粉ミルクに存在しない特殊なオリゴ糖が多く含まれていることがわかったのです。
そして、オリゴ糖がビフィズス菌を増やす物質として注目され、さまざまなオリゴ糖の研究が日本を中心に始まりました。

日本は昔から酒や味噌など発酵食品の生産が盛んであり、微生物や酵素を用いたオリゴ糖の製造研究が活発に行われました。
オリゴ糖が製造されるようになると、その機能性についての研究も盛んになり、ビフィズス菌を増殖させるだけでなく、虫歯を予防したり、ミネラルの吸収を促進したりと、いろんな機能が明らかになってきました。

現在では、オリゴ糖を配合した食品やサプリメントが多く発売されています。栄養やおいしさだけでなく、おなかの調子を整えてくれるオリゴ糖を上手に取り入れたいものですね。
次回はオリゴ糖の特徴についてくわしくご紹介します。



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